「泉」 マルセル・デュシャン (1917/1964)




     い   う   え  お  
■アート(芸術)  ★「アートは、迷路のように先が見えない日常の不安を私たちに自覚させる反面、先の知れないゲームに似た仮の場の体験を通して逆に日常を超脱させ、私たちに元気を出させる仕掛けなのである。 目に見えないこのアートの働きを享受するために、観客は多少のトレーニングを求められるのだが、それはやむをえまい。 ここでの元気は、カーニバルのような興奮状態に限らず、自分が自分である足元を実感する、静かに研ぎ澄まされた心の状態をも意味する」 
 (中村英樹 『アート・ジャングル』 水声社)
■アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ  ★シンプルさが美味しいパスタ。 (1)たっぷりと湯を沸かし、やや多めの(湯の2〜3%)を入れ、パスタをゆでる。グルリと放射状に入れてあまりかきまわさないこと。噛んでみて中心に針くらいの白い部分が残っている状態が理想的なゆで上がり「アルデンテ」。 (2)フライパンにオリーブ油を引き、それを熱する前に包丁の背で潰して皮を取ったニンニク、種を取った唐辛子を入れて火にかける。 (3)ニンニクがきつね色になったら、パスタのゆで汁を少々入れて混ぜ、火を止める。 (4)火を止めたフライパンにゆで上がったパスタを入れ、十分にからめる。
■悪魔  ★「トラディションでは、悪魔とは、善でも悪でもない精霊であるとされている。それは人間が手に入れることのできるほとんどの秘密の守護神であるとされ、物質に対して強さとパワーを持つと考えられている。 彼は堕ちた天使であるから、人類と同一視され、常に取り引きしたり、利用し合ったりしようと待ちかまえているのだ」
(パウロ・コエーリョ 『星の巡礼』 角川文庫ソフィア)
■アンアートマン  ●ヒンズー教では個人の魂である「アートマン」が宇宙の魂である「ブラフマン」と一体化する「梵我一如」によって最終目的である「解脱」に達するとしたが、釈迦はそのアートマンの存在を疑問視し、永続する個々の魂や永遠の自我を否定して「アンアートマン」という無我無霊魂の立場をとった。 現在の仏教で言う「霊魂」はヒンズー教の輪廻転生の思想が持ち込まれたものである。 仏教でも浄土真宗などは霊魂の存在を否定している。

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    あ   う   え  お   
■怒り  「彼は、ボンソーの怒りがしだいに激していくのを見ることができた。 熱い怒りは、よくない。 エンダーの怒りは冷たいもので、自分でそれを利用することができる。 ボンソーのは熱いもので、だから、彼はそれに使われる」
 (オースン・スコット・カード 『エンダーのゲーム』 ハヤカワ文庫/野口幸夫訳)
池澤夏樹  詩人、書評家、小説家、旅行家。 「池澤作品の何よりの魅力は、明晰な文章にひっそりと息づくその孤独感ではないだろうか」 (『ダ・ヴィンチ』2000年10月号)
■泉鏡花の迷宮  ★「ヨーロッパの聖杯伝説の系統をひくロマン主義小説の主人公ならば、(…)何らかの形而上学的な観念を求める旅の果てに、ついに新しい人間として生まれ変わるというようなこともあり得ようが、鏡花の小説の主人公の場合、そういうことは決して起こらない。 だから、よくいわれるように、鏡花には超越への志向が欠けているというのも、あるいは一面の真実であるかもしれない。 ただ、私には、鏡花が一般のやり方とは逆のやり方で、無意識に彼自身の超越を実現してたような気がしてならないのである。 /(…)退行とは、もしかしたらマイナスの超越、あえていえば逆超越ではあるまいか」
★「鏡花の迷宮が、その核に母胎のイメージを保持しながら、小さく凝縮したかと思うと、次には大きくふくれあがる、伸縮自在の同心円の迷宮だったことは、私がこれまで再三にわたって指摘してきたところである。 おそらく、これが鏡花の精神の健康の秘密だったに違いない、と私は考えたい。 個としての顔のない、人形のような女の類型を限りなく再生産することのできる精神とは、男の精神として、健康という以外にいいようがないではないか。」
 (澁澤龍彦 「ランプの逆回転」『思考の紋章学』 河出文庫)
■一生  ★心配するな。どうせほんの一生の間のことだ。/It’s only a lifetime (「A New Machine (part2)」ピンク・フロイド)
■イド id  ★快楽原理に支配される未発達で無意識な精神の部分。

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    あ    い   う   え  
■宇宙創世はじめの3分間  ★「宇宙はまず、温度の急上昇、つまりあらゆる物質を100億℃に熱した超高温で始まった。 当然、物質粒子が安定して存在するには高過ぎる温度であるため、粒子は生成されるさきから消滅していった。 想像を絶するこの嵐はわずか3分間しか続かず、温度が10億℃に降下したところで終息した。 この温度は水素とヘリウムの原子核が独自に存在し始めるのに十分なもので、ここがいわば実質的な物質の出発点ともなった。 もっとも、こうした原子核が遊離電子と結合して最初の原子雲が形成されるまでに、さらに70万年待たねばならなかった」 (ノーベル賞物理学者スティーヴン・ワンバーグ)  ★このはじめの3分間に先立つ100分の1秒の間に、超高密度で極度に高音の宇宙素材のフットボールが、出所不明の種子から突然はじけたように、無から出現したのである。
 (ライアル・ワトソン 「宇宙のためいき」『ネオフィリア』 ちくま文庫)

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    あ    い   う   え  
オースティン・パワーズ  マイク・マイヤーズ製作・脚本・主演映画。 下ネタ・オンパレードのスパイ・パロディ・おバカ映画60年代風味なのに、なぜおシャレっぽく楽しめるのか、ちょっと不思議。
■奥泉 光 おくいずみ ひかる  ★作家。1956年山形生まれ。『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、『石の来歴』で芥川賞受賞。
★奥泉光は、自らの最初の長編小説『葦と百合』を書くにあたって、ただ長いだけでは読者に迷惑だろうと思い、退屈しないようにミステリーや幻想小説やメタフィクションなどの趣向を採り入れ、楽しんでもらえるように精一杯努力をしたという。 彼の意図したところはまさに僕の好みのツボにはまった。 それは小説のあり方のひとつの理想型だと思う。
★「探偵小説の枠組みを用いるのは、探偵小説が世間に非常に好まれるという、きわめて実利的な理由が大きくありますね」
 「ぼくがミステリーを自分の中に取り入れる意図の一つは、(…)一種のディベート性ですね。 つまり登場人物たちが長々と議論するというか、そういう小説は日本ではなかなか書きにくい面がありますね。 そのときにミステリーというのは、非常に有力な方法として、ぼくは意識的に採用しています。 つまり人物たちが議論をする。 徹底的に議論していくというスタイルを取りたい。」
 「ぼくがミステリーに惹かれる最大の理由は、言葉を『自然』の一部とみなす日本的風土から最も遠くにいたいから、という言い方ができる思いますね。」
  (集英社文庫版『葦と百合』 法月綸太郎氏による解説)
■オブジェ  ★「マルセル・デュシャンの名前と結びついて1910年代に登場するところの『オブジェ』は、(…)既成の文脈からはずされ別の文脈のなかに置かれることで意味づけの変えられた物体のことを指す。 それは、見る主体の前に(ob)文字どおり投げ出されてある(jectum)物のことである。デュシャンの《泉》(1917)に典型手に見られるこうした本来的な『オブジェ』の発想はシュルレアリストによって『既製品(レディメイド)のオブジェ』と名づけられるとともに、他のさまざまな『オブジェ』現象を根拠づけることになった。 (…)その発想の根本は、あくまでも『制作』から『発見』ないし『選択』への転換にあったというべきである。 デュシャンは。ただ便器を選んだのだ。 彼がしたことは、それに《泉》というタイトルを付けただけである。 とはいえ、いったん『オブジェ』という便利な符牒が手に入ると、既成の『ジャンル』の枠内に収まりきらぬあらゆる事物がその名で呼ばれるようになる。」
 (谷川 渥 「ジャンルの解体―モダニズムの逆説」『表象の迷宮』 ありな書房)
■音楽  ★「すべての音楽はとどのつまり夜のものである。音楽は芸術のなかでも一番ディオニソス的なものであり、夢想の場、表現不可能な黄昏時の思考の場であって、ロゴスの沈黙と魂の孤独のなかで揺籃期の直感が出会う場所なのである。」
(ジャンケレヴィッチ)
陰陽師  ★古代中国の陰陽五行説に基づいて天文・暦数・卜筮・相地などをあつかう「陰陽道」に関することを司る職員。後世、民間で加持祈祷を行う者。



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