| 傾倒度 | ★★★★★ |
「マリコ／マリキータ」、「夏の朝の成層圏」、「南の島のティオ」（小学館文学賞受賞）、ガルシア･マルケスへのオマージュ的大作「マシアス・ギリの失脚」（谷崎賞受賞）に描かれた南の島という舞台がまた魅力的だ。
「真昼のプリニウス」の主人公・女性火山学者・芳村頼子は僕の小説ベスト・ヒロインの一人。そのラストはトマス・ピンチョンの『競売品45号』がヒントになっているとのこと。
「骨は珊瑚、眼は真珠」収録の「北への旅」、文庫本23ページ分の短篇でこんなに泣けるなんて...！
オースティン・パワーズ ＹＵＳＩＯＮのおバカ趣味のツボをグサっとついた映画！ 1作目も傑作だけど、２作目「オースティン・パワーズ・デラックス（The Spy Who Shagged Me）」はさらにパワー･アップしててスゴい！
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結構ナイーブな(?)僕が、この世知辛く深刻で、なんでもかんでも矮小化してしまう息苦しい世の中で今までなんとかやってこれたのは、漫画の持つ「おバカ」パワーのおかげだったと思う。なんでも漫画的に見てしまえれば「そんなに深刻に考えることないじゃん」って思えてくる（まあ、ケース・バイ・ケースってところもあるだろうが）。 このマイク・マイヤーズが脚本・制作・主演・助演(!?)した映画「オースティン・パワーズ」、久々にそのおバカ的ヒーリング・パワーを堪能できた作品。 それにしても英国諜報部員オースティン・パワーズ、世界征服を目論む悪の科学者Ｄｒ．イーブル、スコットランドの破壊工作員ファット･バスタード（＜２作目・デラックスに登場）と一人三役をこなすマイク・マイヤーズを吹き替えている山寺宏一氏、もう第二の広川太一郎の座を手中にしたも同然か。一度、広川氏と山寺氏の吹き替え競演を見てみたい。 |  |
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左がオースティン・パワーズ 右がパワーズ･ガールの フェリシティ（ヘザー・グラハム） |
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| 陰陽師 おんみょうじ |
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★陰陽道は天文と占筮（せんぜい＝筮竹をさばいて占う）を中心とした占術とそれを基にした呪術、さらに道教的・密教的祭祀を核とした日本的秘術である。森羅万象を五行（木火土金水）で読み解こうとした古代中国の陰陽五行説が基となっている。 陰陽道は陰陽五行理論の「宇宙の普遍的な原理」を日本にもたらし、日本オカルティズムの骨格となった。 ★陰陽道の担い手が陰陽師であり、奈良・平安時代に国家専属の官僚占術師として活躍した。 最も有名で代表的な陰陽師が10世紀の安部晴明（あべのせいめい）。 また、民間の「隠れ陰陽師」も存在し、違法に呪法・占いを行っていた。 |
| ★陰陽道は星の動きにより吉凶を占い、避災招福のために星を祀る「星の宗教」である。陰陽五行説を星の動きに還元したのが「天文」、時間に移写したのが十干・十二支の「暦」である。 ★古代中国の風水理論によって「鬼門」（東北方向）などの凶方の魔を封殺するのも陰陽師の役目であった。 |
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【安部晴明の伝説】 ★父・保名（やすな）に助けられた女狐が女性に化けて保名の妻となり、生まれたのが晴明だという伝承がある。 ★晴明は賀茂忠行（かものただゆき）に陰陽道を学んでいた幼少時、忠行の共をした夜の道行きで鬼を見て、異能の力に目覚めた。 ★即位した花山天皇が原因不明の頭痛に苦しめられたとき、天皇の前世であった行者の髑髏を岩間から取り出すように指示し、その病を治癒した。 ★清明は式神という、陰陽師の命令のままに動く鬼神を使っていた。 花山天皇が譲位し出家したときも式神の働きでいち早く知った。 ★蔵人の少将が義理の兄弟の依頼を受けた陰陽師から命を狙われたとき、少将の危機を察知し、陰陽師が放った式神を追い返して逆にその陰陽師を倒した。 ★渡辺綱が女に化けて襲ってきた鬼の腕を切り落とした事件の際、相談に応じて鬼の復讐から身を守る法を綱の主人・源頼光に教授した。 ★死に臨んだ者の代わりに死ぬ者を起ててその命をさし替える「泰山府君（たいざんふくん）の祭り」を行い、結果、臨終間際の僧と身代わりになろうとした弟子の双方の命を助けた。 ★「晴明桔梗紋」は五芒星（☆）の形をしている。天地五行（木火土金水）を象り、宇宙万物の除災清浄を表す。 |
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