■中崎タツヤ なかざきたつや YUSION的に現在の日本で最高の漫画家の一人。 |
■ヌーヴォー・ロマン ★1940年代終わりから1950年代初めにかけてフランスで生まれた一種の前衛的な文学運動。その運動はいっさい政治とはかかわらず、あたかもすべてのイデオロギーにたいしてアレルギーを示してさえいるようであった。 作者の自己の世界観を真実として読者に押しつける伝統的な小説とは異なり、既製の価値観で曇らされていない、無垢な眼で世界を眺め、そうした見方が自己にどのような作用を及ぼすかをたしかめようとした。 それは筋の一貫性や、人物の心理描写、時間の継起性や場所の同一性が抜け落ちた、小説とは呼べない、試行錯誤の渦中にある未完成の小説のようにも見える。 ヌーヴォー・ロマンの作品はつねに探求の途上にあり、いつまでも謎にたどりつかないミステリー小説のようなものだ。 読者提示された「資料」を自分で組み合わせて、推理しながら物語を構築していく。 ヌーヴォー・ロマンは一種のゲームのようなものであり、そのゲームの規則を受け入れてしまうと、ヌーヴォー・ロマンは刺激的でトリップ感溢れるゲームの空間となる。 谷昌親 「ゲームの空間」を要約 (『世界×現在×文学 作家ファイル』 国書刊行会) 【主な作家】 アラン・ロブ=グリエ 『嫉妬』『迷路のなかで』『覗くひと』 クロード・シモン 『盲たるオリオン』『三枚続きの絵』『アカシア』 ナタリー・サロート 『見知らぬ男の肖像』『黄金の果実』『プラネタリウム』 ミシェル・ビュトール 『時間割』『心変わり』『イジー・コラーシュ、プラハの眼』 詩集『自由地帯』 フランソワ・モーリヤック 『テレーズ・デスケイルゥ』『夜の終り』『黒い天使たち』『愛の砂漠』『パリサイの女』 マルグリット・デュラス 『愛人 L'AMANT』『タルキアの小馬』『苦悩』『青い目、黒い髪』 ●ヌーヴォー・ロマンは小説の小説たるべきところから逸脱し、小説として評価することさえ出来ない。 そこには実験性・実験性のみが突出し、音楽としての評価を下されることすら拒否しているような一部のプログレッシヴ・ロックに通ずるものが感じられ、個人的にはなんとなく愛しい。 |
■盗む ★「アーティストは盗むものだ、オマージュを捧げるんじゃなくてね」 「あらゆるところに映画の素はある」 (クエンティン・タランティーノ) |
■ノリ・メ・タンゲレ Noli me tangere 「われに触れるな」 ★「ヨハネ伝」第20章17節。キリストが十字架にかかって三日後に復活し、墓場でマグダラのマリアの前に姿を現したときに言った言葉。 「私は復活したが、まだ父(神)のみもとに上がっていないのだから、私に触れてはいけない」という意味。 ★触れると種子がはじけるホウセンカ科キツリフネ(黄釣船)の名。 |
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