最初読んだのは出張で愛媛に行ったとき。同僚がコンビニで買ってきた。そのとき僕の完成は中崎氏の作品を「拒否」してしまった。うまいとはいえない絵、下世話なネタがどうもダメだった。
ところが、どうしても忘れられない「澱」のようなものが心の隅に残っていて、半年ほどたった頃、当時の上司から「じみへん」を借りた。そしたら猛烈にハマってしまった。
以来、氏の作品を書店で新作を見かけるたびに買ってしまう。現在持っている単行本は21冊。これだけ何度でも繰り返し読みたくなる作品はあまりない。
その中毒的な魅力、それは人間の心をデフォルメしつつも「リアル」に見せる作品である、それに尽きるか。
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「悶悶サラリーMAN」より
張り込み中の二人の刑事の会話 |